ゲームというレッテル

「このゲームのストーリーがすごく面白いからプレイしてみて!」
「これすごく画が綺麗なんだ。一度見てみてよ」
などと言いながらゲームを紹介すると、まあ一般人*1は引きます。ソースは私。ゲームの認知度が上がってきているとしても、やはりゲームのイメージには怠惰な意味合いが含まれてしまうものでしょう。
そしてそれにはある程度同感です。基本的に私も、ゲームは時間つぶしでしかないと考えています。時間をつぶすこと自体の良し悪しはともかく(そりゃ極論すれば人生なんて如何に最高の方法で死ぬまでの時間をつぶすかになるからねぇ。極論過ぎるかな。)。
そういう認識をもっているからこそ、私も他人に強くプッシュできないものがあります。ゲームミュージックです。「お前あれで遠慮してたのか」と思われた方、遠慮してましたよ。
芸術的技術的な観点から論ずるほど知識も素養もありませんが、私はゲームに使われている音楽が大好きです。プレイ中にメロディーを口ずさむのは当たり前。プレイ中でなくても口ずさんでます。うん、これはちょっとアブナイと今自分で思った。
アブナイついでにゲームミュージックの私感について。これは一昨年の1月7日の日記でもちょいと書いてるけど、どうも私はある音楽を初めて聴く場合、その音楽を聴くことが目的になっているとそれを好きになることはあまりないようで。だから自分で邦楽の新作CDを買うことは皆無。どうせ楽しめないから。
でもゲームで*2使われてて良い印象を持って耳に残ったBGMは、どんどん頭の中でループする。ゲーム中ではイントロを聴く機会が多いからか、唐突にメロディーが目と耳の間あたりを揺さぶりまくる。んでCD買って大音量でイヤホンで聴くわけですよ*3。割と至福のヒトトキ。
話を戻して、こういうスタンスで音楽を聴いてる私は、良い音楽がゲームで使われるのが非常に嬉しい。単体で出会っても好きになれなかったかもしれない曲がゲームを通すことで自分の中に入ってきてくれたという過去の事実を踏まえると感謝せざるを得ない。
と同時に、他人に薦めることができないのもまた現実。私自身がその曲単体で好きになったわけではないからサントラCDを薦めることはできない。かといって「このゲームは曲が神掛かってるからぜひプレイしやがれ」なんて傲慢なことは逆に相手の機嫌を害するのは容易に想像できる。なんてったってゲームは時間つぶしであると他でもない私が考えているのですから。そしてその認識は割と一般的なものであろうと思っているのは先に述べたとおり。
自分はゲームを通して知り、そして好きになった。しかし他人に薦めるほどにはまだゲームは高尚な地位を得ていない。結局BGMなんてものは一人静かに耳を傾けておく程度の楽しみ方が一番なのでしょうかね。

*1:一般人の定義は面倒いのでパス

*2:ゲームに限らず、アニメやドラマ、CMの音楽でもそうなんだけどこれも面倒なので略。

*3:自分へのダメージと他人への迷惑を考えて、可能な限りこれは屋外・静止中・短時間で済ませるようにしてる。