CPUの処理手順について
CPUが行う処理は、「命令の取り込み」「命令の解読」「命令の実行」「命令の出力」に大分される。プログラムは基本的にこの順で処理されるため、初期のCPUは「いかにこの一連の作業を高速でこなすか」に注力されていた。「命令Aの取り込み」「Aの解読」「Aの実行」「Aの出力」→「Bの取り込み」「Bの解読」・・・と、命令を順番に処理し、これをそのまま高速化させていたのである。文字数の関係でオチがありません。あらかじめ。
しかしこの方法では「〜の取り込み」を行っている最中にその他を担当する回路が何も処理しておらず、効率が悪い。1クロックの間に動くのがCPUの中のわずかな部分のみなので、IPCは非常に低い値になってしまっている。そこで高効率の手法、「パイプライン」が考案された。