某ギャルゲーの2次小説らしいけど、とりあえずそこは関係ない。
【北朝鮮、平壌】
「極東地域から我が国に向けてミサイルが発射されました!」
「攻撃目標は何処だ」
「今のところ不明です。しかし着弾までは数分しかありませんっ!」
「ミサイルの発射基地や発電所が破壊されてしまえば、我が国は終わりです」
「主席っ」
「地上軍は第一級警急体制で待機…… 報復攻撃として全ミサイルの発射準備を開始しろ!」
【アメリカ、ワシントンDC】
「極東地区にミサイル発射の熱源を確認!」
「北朝鮮のミサイル基地が発射態勢に入りました!衛星写真で上部ハッチの開口が確認されてます!」
「3段階化された北朝鮮のミサイルは、我が国の領土を射程に納めています」
「空軍に迎撃命令を出しましたが、もし核が搭載されてるとすれば大惨事になります!」
「大統領、人類として国家としての存亡の危機です。
もし…… いま直ぐこちらから攻撃を開始すれば、北のミサイル基地を事前に破壊できます」
「北朝鮮市民に数万の犠牲者が出る」
「しかし敵国人が数万人で済みます。我が国への核攻撃を許せば数百万のアメリカ人が死にます!」
「大統領!」
「…… 私はアメリカ大統領ジョージ・ブッシュ33604209」
カードに記された たった8桁のコードが読み上げられる。
「私は、先制攻撃を卑怯だとは思わない」
「身分証明コードは確認されました。あなたはアメリカ合衆国大統領です」
「国民を守るため、私は核による攻撃を命ずる!」
【ロシア、クレムリン】
「数分前に、衛星が日本列島北東部でミサイル発射と疑われる画像を捉えました」
「日本には弾道ミサイルなど無いではないか!」
「PVOモスクワセンターからの至急報です!アラスカから多数の弾道弾が飛来!」
「なにっ!攻撃目標は!」
「飛行経路から、シベリア、中国北東部…… 朝鮮半島と思われます」
「アメリカからの事前通告は?」
「全くありませんでした」
「対弾道ミサイル部隊に警戒態勢を取らせろ!ICBM基地にも臨戦態勢に入るよう指示を出せ」
「大統領…… 万一アメリカが本気で祖国を侵攻しようとすれば、軍備の削減で我々には阻止することなど不可能です」
「将軍、何を言いたいのだ?」
「通常戦力の劣勢を挽回するためには、核の利用しか採るべき手段はありません。
我々は、まだアメリカを上回る800基の大陸間弾道ミサイルと340基以上の潜水艦発射弾道を保有しています!」
【中国、北京】
「極東地域にミサイル発射らしき熱源。ロシアの戦略ミサイル軍が動き始めました!」
「アメリカも同様です!」
「再び混乱の時代が訪れるのか……」
「首相!」
「敵は我が国のミサイル発射基地を攻撃してくるでしょう。我々にはたった100基のミサイルしかないのですぞ!」
「凋落したといえ、ロシアには我が国を攻撃可能なミサイルが10倍以上あります!」
「いかに地上軍の戦力が大きくとも、このままでは国が滅びます!」
「座視する訳にはいかん……。わかった、吉林の第23軍にウラジオストックの制圧を命ずる。
IRBMでロシアのICBM発射基地を攻撃、その後通常軍による侵攻を開始する!」
【フランス、イギリス】
「アメリカでデフコン−2が発令されたそうだ」
「世界はどうなってしまったのだ!」
「続報が入りました……」
「どうした?」
「”スナップカウント”です」
「ミサイル原子力潜水艦にメッセージを送れ!」
こうなる準備をすることが平和か? 後輩*1よ。
*1:2005-10-22日記参照